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やちくりけんブログ

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2024年 03月 14日

2024.3.30 講演会「千葉県の土偶-初期土偶を中心に-」ほか学習会のお知らせ

八千代栗谷遺跡研究会主催 2024年度第4回学習会のお知らせ

 安井氏の講演「千葉県の土偶」ほか、貴重な報告がありますので、ぜひお出でください。 

☆ 日時:3月30日(土)午後1時半~4時半

☆ 会場:八千代市立郷土博物館学習室  東葉高速鉄道「村上」駅から徒歩10分

☆ プログラム
13:30~ 宮澤久史氏の報告「八千代市内の最近の発掘事例」

13:45~ 杉山祐一氏の報告「現在発掘中の南房総市仮家塚遺跡について」

14:05~ 八千代市内出土の土偶・土製品などの実物資料の観察

14:30~ 講演会 講師:安井健一氏 「千葉県の土偶-初期土偶を中心に-」

16:05~ 情報交換など

☆参加される方は、3月20日までに、常松までお電話で、または蕨までEメール(sawarabi-y◎nifty.com ◎⇒@)で、ご連絡ください。

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八千代市上谷遺跡出土の縄文早期の土偶





# by yatikuriken | 2024-03-14 10:34 | ☆やちくりけんからのお知らせ
2024年 02月 12日

2024年2月10日(土)新四国霊場・印西大師の学習&探訪会の報告

 2024年2月10日(土)は午後1時から、八千代栗谷遺跡研究会主催の「印西大師などの学習&探訪会」を、12名が参加し、印西市立印旛歴史民俗資料館に集合して行いました。
 まずは、資料館で、村上昭彦氏講師の学習会「下総の新四国霊場と印西大師・岩戸地区の札所」を行いました。
 下総とその近辺の新四国霊場の分布と歴史の概略、研究状況を把握でき、たいへん有意義でした。
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 2時半から、岩戸地区の現札所の74番泉福寺・32番高岩寺と、元札所の元86番西福寺・元32番広済寺を廻り、札所の変遷、西福寺の岩戸城跡、そのほか札所に関連する石造物や子安塔群などを探訪しました。

 はじめは印旛歴史資料館近くの印西大師74番の岩戸泉福寺へ。
 まずは、旧宗像小学校の下の道の三叉路、泉福寺門前にある札所標石の謎解きから。
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 上部欠損の標石は、正面に「□十八ヶ所/六十五番/□山寺寫」、左面に四国第74番札所「医王山 多宝院 甲山寺」のご詠歌の一部が見られます。 
 ただし、左面のご詠歌から四国甲山寺74番写=泉福寺74番札所であることは確かですが、正面の「六十五番」とは一致しません。
 右面は「泉福寺現住/澄識」、裏面には「(上部欠)癸酉年」とあります。
 裏面の造立年銘「癸酉年」の年銘を知るため、「澄識」墓を境内で探したところ見つかり、「文政三辰星」銘から没年(1820年)が判明し、標石は文化10年(1813)と解明できました。
 また正面の「六十五番」は誤刻ということになりました。
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泉福寺門前にある札所標石と境内の「澄識」墓
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泉福寺74番札所の大師堂前で

 印西大師梅林山32番高岩寺札所へ。
 明治39年の梶原石五郎の納経帳では「36番」になっています。
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左の像は、「印西七福神」の福禄寿像

 印西大師番外札所の金剛山西福寺を訪ねました。
 番外の大師堂の左に「岩戸胤安之碑」(1928)が建っています。
 西福寺は明治39年の梶原石五郎の納経帳では第86番札所だったとのこと。86番は元は岩戸の岩不動で、明治期は西福寺、昭和初期に岩不動へ戻っていますが、その理由は謎です。
 
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西福寺番外の大師堂と左に「岩戸胤安之碑」(1928)

 西福寺は、鎌倉期に千葉氏一族の臼井氏に仕えた岩戸胤安の居館と伝わる岩戸城跡で、方形の区画の周囲に土塁と堀が廻っています。
 正和3年(1314)臼井氏の家督相続争いで、臼井氏の落とし胤の竹若をかくまった岩戸胤安は、志津氏に攻められ、岩戸城は落城。竹若は建長寺で成育し、足利尊氏に戦功を認められ、暦応元(1338)年臼井庄を安堵、臼井興胤と改名、臼井氏中興の祖とされました。
 その城館跡に臼井氏の菩提寺円応寺2世道庵和尚が、文和2年(1353)岩戸胤安の忠死を追悼して建てたのが西福寺で、臨済宗妙心寺派の寺院です。
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石碑の台石に武蔵型板碑が1枚置かれていました
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岩戸城跡の土塁と堀

 最後に、印西大師番外札所の広済寺を巡りました。
 現在も、また明治4年の「印西八十八ヶ所手引鏡」でも、32番札所は岩戸高岩寺ですが、梶原石五郎の明治39年納経帳では、この広済寺が32番になっていています。
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大師堂は、子安塔の祠の左に並んでいます
 
 大師堂の中には大師像、そしてお堂の下に、大師像の台石と思われる「講中」銘の割れた石があり、右面をみると「文政十二丑年/十一月吉日」の銘が読めました。
 文政12年(1829)には、この大師像が祀られていたと推定できます。
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「講中」銘の台石 右面:「文政十二丑年/十一月吉日」の銘
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弘法大師供養塔
正面に「南無遍照金剛」、台座に「万人講」右面に「文政六年未四月十二日」の銘があります

 今回の学習会では、下総と近県の新四国霊場の概要と研究状況を知ったことに加え、フィールドワークでは印西大師74番の岩戸泉福寺標石の建立年が文化10年とわかったこと、印西大師番外札所の広済寺の大師像台石に文政12年の銘があったことなど、文化文政期の印西大師の札所について、新たな情報が追加されました。






# by yatikuriken | 2024-02-12 16:08 | ☆活動日誌
2024年 02月 01日

2024.1.27 船橋市立飛ノ台史跡公園博物館の企画展を見学しました

2024年1月27日、午後から八千代栗谷遺跡研究会主催で、船橋市立飛ノ台史跡公園博物館の企画展「変化する縄文の暮らし ―船橋の縄文時代後期―」と常設展、屋外の遺跡の展示を、齋藤弘道先生の解説で見学しました。
初めてご参加の3名を加えて7名の参加で、大宮の埼玉県博に引き続き、縄文土器を時を忘れて、たっぷり熟覧しました。
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初めての方も一緒に、斎藤先生の解説で見学しました。
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縄文後期の、称名寺式-堀之内式-加曽利B 式-曽谷式-安行2式の流れが
わかるように展示されています。
常設も含めて、(小さなものを除き、)直に観察できるのがよいです。

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宮本台遺跡の深鉢 堀之内1式

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曽谷式から安行1式・2式へ

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常設展示 飛ノ台遺跡の早期縄文土器

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飛ノ台史跡公園の屋外展示
縄文早期の貝塚と炉穴などが現説のように見ることができます

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# by yatikuriken | 2024-02-01 22:32 | ☆活動日誌
2024年 01月 25日

2月10日(土)印西大師などの学習&探訪会のお知らせ

八千代栗谷遺跡研究会&友人の皆様
   2月10日(土)学習&探訪会のお知らせ

☆日時:2月10日(土)午後1時集合
☆場所:印西市印旛歴史民俗資料館
  京成臼井駅北口から大成交通バス12:04発~岩戸12:12下車=徒歩数分=資料館
 
①見学会 資料館ロビーの印西大師札所の地図・弥生土器(高花さんが質問に答えます)・下総型十三仏板碑拓本など
展示の弥生土器については、当ブログの「☆印西市旧印旛村内遺跡の土器」をご覧ください。
②学習会 「下総の新四国霊場と印西大師・岩戸地区の札所」講師:村上昭彦氏
  事前申し込みの方に資料を実費にて配布します 
③探訪会 岩戸地区の現札所の74番泉福寺・32番高岩寺と、元札所の元32番広済寺・元86番西福寺を巡る予定。
  西福寺は、鎌倉期に千葉氏一族の臼井氏に仕えた岩戸胤安の居館と伝わる岩戸城跡で、方形の区画の周囲に土塁と堀が廻る。
  雨天・強風などの荒天の際は探訪会を中止します。

☆参加される方は、配布資料準備のため、蕨あてEメール(sawarabi-y◎nifty.com ◎⇒@)で、2月4日までにお知らせください。


# by yatikuriken | 2024-01-25 22:36 | ☆やちくりけんからのお知らせ
2024年 01月 18日

1/27(←日程変更)八千代栗谷遺跡研究会主催 飛ノ台博物館の企画展見学について

八千代栗谷遺跡研究会&友人皆様へ
1月27日(土)午後1時(博物館入り口集合)~3時 
船橋市立飛ノ台史跡公園博物館の企画展「変化する縄文の暮らし ―船橋の縄文時代後期―」を齋藤弘道先生の解説で見学します。
☆ご参加の方は、この記事へのコメント、メールなどで蕨(sawarabi-y◎nifty.com ◎⇒@)、または常松電話090-1120-4098)までご連絡ください。
(2月3日午後の予定でお知らせしてましたが、申しわけありませんが、日程変更をさせていただきます。)

なお、次の予定は変更ありません。(後日再度お知らせしますので、参加の申し込みはその際にお願いします。)
☆2月10日(土)午後1時、①印西市印旛歴史民俗資料館の見学 ②学習会「北総の新四国霊場(八十八か所)巡りの概要について」村上昭彦氏 ③印西大師札所巡り(印旛地区3か所を予定)
☆3月30日(土)午後1時、講演会「土偶について」講師:安井健一氏


# by yatikuriken | 2024-01-18 10:37 | ☆やちくりけんからのお知らせ