公開シンポジウム「東国弥生文化の謎を解き明かす~佐倉市岩名天神前遺跡と再葬墓の時代~」午後の部の講演は、
設楽博己先生の「再葬墓集団のくらし」と、石川日出志先生の「東日本弥生文化の変革」です。
設楽先生は、住居址や集落、農耕の証拠が少ない東日本の弥生初期~中期前半実態の中で、弥生前期の中屋敷遺跡の炭化種実が米とアワと少量のキビであること、イネの導入にシンクロする壺形土器の比率、土掘り具としての打製石斧の大型化傾向などから、この再葬墓の時代の農耕の形態についてわかりやすくお話され、最後に弥生中期後半の東関東の斜め上を向く人面付土器について、大洞C2式土偶の影響かという興味ある指摘をされました。