2009年4月18日、13名の参加で、縄文後晩期貝塚を中心に低地遺跡を含む成田市域の遺跡を探索、また下総歴史民俗資料館で展示品のほか、弥生後期の土器などを見学しました。
1.根木名川流域の低地遺跡
=微高地に立地する縄文晩期~終末期の貝塚
☆宝田鳥羽貝塚
舌状台地先端の小島だった丘の裾斜面に形成された貝塚で、ヤマトシジミに荒海式土器、獣骨などが混じって出土しています。
1986年と1992年に奈和同人会が学術調査された遺跡のまわりは屋敷や水田になっているようですが、 一部は空き地と畑のままで、現在も貝・土器などの散布が見られました。
貝塚はこのあたりから斜面にそって上方に広がっています
藪の中をよく見ると・・シジミの殻や土器片、シカの骨も
田植えの準備作業をしていらした地元の方から、河川改修・圃場整備前の地形の状況など、教えていただきました。
☆荒海川表貝塚
根木名川をはさみ、宝田鳥羽貝塚に1kmの距離で対面する台地の裾にあります。
1997年の発掘調査で12m×12mの不整円形の地点貝塚であることがわかりました。
現在も畑の土にヤマトシジミや土器片が見られます。